2015年11月11日
赤フジカ復活

古いフジカをレストアして使っておられる(もしくはこれからしようと思っている)方々の為に今回の症例を詳しく書こうと思います。
フジカの基本的な構造は赤いのも白いのも黒いのも基本的に一緒です。大きく異なるのは安全装置の有無と安全装置取り付けに伴う芯上下軸の取り付け位置の変更です。
安全装置無しの赤フジカ(KSP-226)の場合は芯上下軸はタンクに刺さってます(アルパカとほぼ同じ構造)。タンクにゴムパッキンを挟んだ袋状ナットで芯上下軸を固定しつつもナット中心部に空いた穴に芯上下軸を通してあるので軸の先に付いたギアで芯を固定したリングの階段状の溝を動かす事で芯の上げ下げを行ないます。
フジカの芯を交換する場合、芯上下軸を一度外す必要がありますが、組治す時に軸のギアをリングの溝にかみ合わせる事にばかり集中してしまうと軸固定ナットを締め過ぎて最悪の場合は私の様にナットを破損させてしまいます。特に不良灯油を使ってしまいタールでリングの動きが悪い時は無理せずKURE556等の潤滑油をリングと中心の筒に塗布してリング&芯の動きを良くしてから作業するのが良いです。これだけでリングの位置の微調整が容易になり、簡単にギアと溝が合わせられる様になります。
さて、今回私が破損させてしまった特殊なナットですが、当然ながら汎用品では同じ様な物はありませんでした。フジカのサービスセンターにも部品の有無の問合せをしましたが「KSP-226はおそらく40〜50年前の型なので芯以外何も残っておりません」との事でした(/_;)。しかたなくヤフオクでジャンク品のフジカを探したのですがフジカはジャンク品でも高く、やっと見かけた格安な故障品も故障箇所が私のと一緒/(T^T)\
それでもヤフオクで色々と探していると・・・フジカの類似品であるアルパカの部品販売をされてる方を発見。普段はあまりアルパカを観察する事無いので知らなかったのですが、構造が赤フジカそっくり。そして、芯上下軸パーツの形状も酷似してて、タンク取り付けナットも付いてる。当然ながら画像だけではナットのサイズが同じかどうかなんて判りませんでしたが、もう私ができる事なんて人柱になることくらい(笑)幸いにも芯上下軸パーツは千円(送料400円)でしたので使えなくてもアルパカ使いの友人は沢山居ますので(笑)
で、本日仕事から帰ると「アルパカ用芯上下軸パーツ」と「フジカ純正替芯」が届いていました。早速開封してフジカのパーツと比べると、軸の長さとツマミの形状及びツマミの固定方法は異なりましたが、ギアの形状&大きさと軸固定ナットは一緒でした\(⌒◇⌒)/
すぐにでもフジカを組治したい気分でしたが、慌てているとロクな事がないのは判ってましたので、夕飯の牡蛎パスタ作って→ゆっくり夕食を楽しんでからフジカの組直し開始。
フジカに元々付いてたゴムパッキンは少し劣化してたのでアルパカのをそのまま使いました。芯も新しいのに替えて、中心の筒にKURE556をしっかり付けて組むと元通りの赤フジカ完成。灯油を入れてしばし待ち、着火すると・・・新品みたい(=^.^=)
良い子の皆さんはシーズン終わりのストーブの燃やしきり&古い灯油は使わない様に気を付けましょう。そして、ストーブの組み換えする時は落ち着いて、きちんと先人のノウハウを勉強してからやりましょう(笑)
因みに、今回購入した芯上下軸パーツの名前は「燃焼調整棒セット(調整ツマミ黒)」です。
Posted by toraneko at 21:57│Comments(4)
│装備
この記事へのコメント
復活おめでとうございます!
他製品の部品を流用できるとは、ラッキーでしたね!
それって、アルパカがフジカのパク〇だったってこと?(笑)
他製品の部品を流用できるとは、ラッキーでしたね!
それって、アルパカがフジカのパク〇だったってこと?(笑)
Posted by tomo&tomo
at 2015年11月11日 22:27

>tomo&tomoさん
100%コピーでは無いので有りかなとは思います。値段半分&耐久性半分ですから(^_^;
100%コピーでは無いので有りかなとは思います。値段半分&耐久性半分ですから(^_^;
Posted by toraneko
at 2015年11月12日 07:17

赤フジカさん直ってよかったですね~
しかもお安く
この記事に助けられる人は多いでしょうねー
人柱お疲れ様でしたm(_ _)m
本当に良い記事だー!
しかもお安く
この記事に助けられる人は多いでしょうねー
人柱お疲れ様でしたm(_ _)m
本当に良い記事だー!
Posted by おっちょ家
at 2015年11月12日 10:36

>おっちょ家さん
私自身、フジカのレストア記事を詳しく書いておられる方のブログがあったお陰で赤フジカをレストアできました。
冬キャン用暖房で使いやすさと暖房能力を考えればフジカ・アルパカ系が絶対お勧めです。
アルパカは新品で2万円程、黒フジカは新品で4万円程、白フジカは中古で4万円前後(人気あるので)、赤フジカは中古で1〜2万円くらい(程度次第)。
今回の一連の記事でフジカが壊れやすい様な印象を持たれたかもしれませんが、基本的に芯交換さえできれば他の部分で壊れやすいところは殆どありません(今回の箇所以外)。構造も凄くシンプルですので一度解体&組み立てしたら大抵の人は芯交換くらい楽勝でできちゃうと思います。
決して安いギアではありませんが、少なくともフジカは一生物だと私は思ってます。
私自身、フジカのレストア記事を詳しく書いておられる方のブログがあったお陰で赤フジカをレストアできました。
冬キャン用暖房で使いやすさと暖房能力を考えればフジカ・アルパカ系が絶対お勧めです。
アルパカは新品で2万円程、黒フジカは新品で4万円程、白フジカは中古で4万円前後(人気あるので)、赤フジカは中古で1〜2万円くらい(程度次第)。
今回の一連の記事でフジカが壊れやすい様な印象を持たれたかもしれませんが、基本的に芯交換さえできれば他の部分で壊れやすいところは殆どありません(今回の箇所以外)。構造も凄くシンプルですので一度解体&組み立てしたら大抵の人は芯交換くらい楽勝でできちゃうと思います。
決して安いギアではありませんが、少なくともフジカは一生物だと私は思ってます。
Posted by toraneko
at 2015年11月12日 18:44

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